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Si5351A を使ったユニバーサル・オシレータの製作

Si5531A はワンチップの PLL IC で、25MHz の源信号から 25kHz – 200MHz までの任意のクロックを生成できる便利な IC です。

秋月で扱い始めた直後(2016/02)に、私はこの IC を使用して自作機器のテスト用オシレータを作りました。そのうち公開しようと思い気づけば1年…、今更ながら公開します。

Dscf0930

上掲はタカチのケースに入れた写真で、右の 5 つのボタンで電源 ON/OFF と周波数選択を行います。周波数は桁ごとに 1Hz 単位で設定できます。一応、 2 系統(Si5351A の出力は 3 系統だが、独立に設定できる 2 系統のみ使用)設定できるようになっていますが、ケースの空間がないため 1 系統のみ外に出しています。

Dscf0929

内部はこんな感じで、見ての通りいい加減な作りですが、私しか使わないので…。変換モジュールは使わず、べたグランドにコプタンテープ(カプトンテープではない)を張って IC 直付けです。写真の通り電池動作で設計していますが、この装置が役に立つのは試作時で、試作時はふつう電源装置があるので、素直に外部電源仕様にすればよかったと後悔しています。

コントローラには Atmel (今は Microchip というべき?)ATTINY26L を使用していますが、もっと ROM の大きいものを使うべきでしょう。ROM 領域が足りなくなってしまい、500kHz 付近の精度は少し妥協しています。プログラムは 2k の ROM をほぼ全て使っています。

LCD は以前日米で売っていた SC1602 というモジュールを使っています。一般的な 16×2 パラレル LCD なら何でも使用できます。

Schematics

ソースコード (C 言語)

回路図とソースコードを示します。操作方法や動作詳細はこれらを参照してください。Si5351A の制御部分は si5351a.c にまとめています。