月別アーカイブ: 2018年3月

シンセリコーダーを作りたい 1

現在平行して作成中のものがいくつかあります。
シンセリコーダーもそのひとつ。
最終的にはウィンドシンセ (Wind Synthesizer) のように、PC に MIDI IN としてつなげるリコーダーをイメージしています。
おうちでリコーダーを吹こうと思っても、都内の住宅事情では騒音になるためなかなか難しいですね。
シンセリコーダーさえあれば、時間を選ばずリコーダーが吹けるわけです。深夜にリコーダーを吹く是非は置いておきましょう。
残念ながら?「電子リコーダー」は製品として存在していたようですが、自作電子楽器の題材としてはおもしろいかな、と思います。

しばらく試行錯誤していたのですが、ある程度演奏できるプロトタイプ1号機ができてきました。
見た目のリコーダー度はまだまだ 20% くらいです。


上半分が USB 基板、下半分がリコーダー基板。
このプロトタイプで確認したかったことはウィンドシンセの心臓部であるブレスセンサと通信線の電源重畳の動作です。
スイッチ(リコーダーでいう穴)はディテクタスイッチを使っていますが、いずれタッチセンサに置き換え予定です。リコーダーの場合、半開判定が必要な穴が3つもあるので、静電式タッチセンサの採用は難しいです。必然的に接触式になるのですが、これはこれで調整が面倒なことはわかっているのであとまわし。


マウスピース?部分は 3D プリンタで作っています。
リコーダー基板には音程確認用の圧電ブザーを載せています。
ここにヘッドホンをつければスタンドアローンで動くので、某笛マンガに出てくる珍笛のようなものができあがります。
なおコントローラは ATmega8 です。


ブレスセンサはふつうの気圧センサを試してみましたが、応答性は問題なさそうです。
耐湿性が一番の問題ではありそうですが、実際の製品ではどうしているのでしょうか。

USB 基板(右側)と LED 基板(左側)。LED 基板はスイッチ状態とブレス値などを表示します。
USB コントローラには PIC18F14K50 を使用しています。
最近良く使うので汎用の PIC18F14K50 ユニバーサル基板を起こしてしまいました。
茶色の配線はリコーダー基板への配線で、+7V 電源供給と半二重通信を 2 本の線で行っています。

ある程度予想はしていましたがやはりディテクタスイッチでは演奏しづらいので、プロトタイプ2号機ではタッチセンサを試す予定です。
もうひとつ、私のリコーダー演奏が下手なことが最大の問題です。