今日のパーツ:秋月電子の福袋(新春Ver.)

1月4日は初売りです。
さっそく秋葉原に行ったところ、秋月電子でジャンク袋が売られていました。
(自転車のチェーンが切れるトラブルもありましたが・・・)

東名電子から始まり、千石、マルツ、鈴商とジャンク袋は各店手に入れてきましたが
秋月ジャンク袋は今回でやっと手に入れることができました。
「お一人様いくつでも」とあるのですが、他の誰かが購入できなくなることを考えると
私には1つしか買えません。

5袋くらいから選べたので、経験則から内容量の体積の小さいものを選びました。
思惑通り IC が多く入っていたので、動作するかは二の次としても、
なかなか楽しめる内容です。

さしあたって、内容物をリスト化してみたので公開してみます。
以下の内容で¥1000 ですから、私としては大満足です。
(やっぱり大きい方にしとくべきだったかと、思わなくもありませんが・・・)
SRAM がいっぱいです。

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aitendo の謎AM/FMラジオ基板(AM/FM-RADIO1800) + 製作

先週付けの blog に書いたとおり、aitendo 実店舗で、謎の AM/FM ラジオ基板を発見しました。
この基板は aitendo の Web ページにはありません。

 
写真の通り、「AM/FM-RADIO1800」という名前の、ワンチップラジオ IC
LA1800 (SANYO)を使ったスタンダードなラジオ基板です。

一目見た瞬間、何かとてもすごい違和感を感じましたが、1 つ¥30 だったので
迷わず購入して帰りました。

さて、基板をまじまじと見つめていると・・・あれ、LA1800 って・・・


やっぱり(笑)!SDIP なんですよね。横幅も違うし。

違和感の正体もわかったところで、ラジオを組んでみましょう。
予想通り、この基板は 「AKIT-1800」と同じ回路です。
もっと言えば、1 年ほど前にパーツキットとして売られていたものですね。
当時「基板は後で発売」となっていながら、しばらく発売されなかったのは、
こういう理由だったんですね。

というわけで、家にあった適当なパーツで組んでみました。

写真の通り、LA1800 は無理やり配線しています。
また、手持ち部品の都合で、回路定数は若干変更しています。
AM/FM とも無調整で鳴りました。(FM アンテナは撮影後に配線)
回路図を見てのとおり、AM はストレートなので、選択度はそれなりです。


数年前、aitendo のアンケートで「作るのが難しいキットを作って欲しい」と書きました。
以来、0.65mm ピッチの半田付けを要求したり、問題箇所を自分で見つける必要があったりと
若干の知識と経験を必要とする商品が、いろいろしかも格安で販売されています。
中には「ちゃんと動かないキットだ」という人もいるでしょうが・・・
私としては作る楽しみがあって嬉しい限りです。

今日の買い物

@aitendo
今回から外税です!
-電池金具(単3) x10 ¥100
-電池金具(単4) x10 ¥100
この金具地味に手に入りにくいので、ありがたいです。

-スピーカユニット(4Ω 3W) x1 ¥295
ラジオ用にしよう。

-FMラジオ基板(LA1800用) x1 ¥30
これ、ウェブページにはない商品です。
基板の突っ込みどころに関しては、いずれ紹介するつもりです。

-STM32F103V マイコン基板 x1 ¥30
一見ちゃんとしてるけど、ちゃんと回路図どおりの基板なのかな?

-OLED HT16A102 (HOLTEK) x3 ¥90
詳細不明。ドライバ IC の評価品っぽい。
96×64 4bit モノクロ。OLED で31ピンはかなり多いですが・・・。

-HRS DF1BZ-6P-2.5DSA x100 ¥100
6pin 2.5mm ヘッダ(HRS DF1B シリーズ)。
ソケット:DF1B-6S-2.5R
都合のいいことに、千石にありますね。

今日のパーツ:AD569 (Analog Devices)


16bit の高精度 DAC です。
某所で買ったジャンク箱に入っていたものなので、多分動かないのですが・・・
生きていれば儲けものです。
そんなわけで、いずれテストしてみたいのですが、
電源と配線が面倒なので、なかなか重い腰が上がりません。

今日のパーツ(?):センター試験のリスニング装置基板(初代)

ニュースによると、近いうちセンター試験がなくなってしまうかもしれないようです。

私がセンター試験を受験したときは、ちょうどリスニング試験の導入初年度でした。
今はわかりませんが、当時はリスニング装置の持ち帰りが自由であり、geek だった私は
当然分解目的で持ち帰ってきたわけです。
私が受験した大学はリスニングが必須ではなかったので、まさにこれは
分解目的の記念受験というわけです。
(点数は 38/50 点でした。)

ついでに友達からも 1 つもらい、2 つのリスニング装置基板が私の手元に残りました。

月日は流れ・・・最近その基板を発掘したので、ここに写真をアップロードしておきます。


写真のように、当然といえば当然ですが、ほとんど SMDです。
設計は確か SONY だったと思います。
メモリーカードは ROM のメモリースティックでした。したがって、画像のカードコネクタは
メモリースティック用でろくに使い道がありません。せめて SD なら・・・。
データは市販カードリーダで読み込めましたが、独自フォーマットで解析不能でした。
したがって、ミュージックプレーヤとしての再利用はあきらめざるを得ませんでした。

また、単三電池を 1 本使用しますので、DC-DC コンバータが付いていますが、
ワンチップではなく外部トランジスタ+ドライバ構成です。
結局、再利用しやすい部品はイヤホンコネクタと電池端子くらいで、がっかり基板というわけで、
こうして手付かずで残っているわけです。

ちなみに翌年以降の装置は持っていません。

やったぜ。

今日の買い物

週末の楽しみ用に・・・

■日米
NJU7200U50(NJR) x13 ¥100
NJM7805FA(NJR)  x5  ¥50
AN79L05M(松下)  x10 ¥100
など

■秋月
LPC1114    x2  ¥220

■千石
AMバーアンテナ x2 ¥400
謎の圧電素子   x3  ¥90
* ガスコンロに点火するアレです

■aitendo
SL-214(緑色2桁7セグ) (三洋) x15 ¥200
* 買い足すたびに安くなってゆく・・・
4D7SEG-MP3FM x1 ¥100
耐熱テープ x1 ¥195
* この調子で銅箔テープも安く扱ってくれると嬉しいです。
ACS712-M x1 ¥100
など

SOP8->DIP 変換基板と STM32 単体 PCB も買おうと思っていたけど、見つからなかったので今回はパス。

今日の買い物

久しぶりになってしまいました。最近忙しいので・・・

・MC74HC541A (SOP) x21 ¥210
バスバッファです。同じ8bit バスバッファの 74HC241 と比較して、
入力・出力がIC の両辺に分かれている分、配線がしやすいというのがうれしいです。

・NC7SP74 x31 ¥105
TI のワンゲートロジックで、1 回路の D-FF です。
何かのときに役に立つかも。
ワンゲートロジックは手持ちにいくつかありますが、発想が貧困なせいか、意外と使う機会が少ないです。

・MPS1541DJ x25 ¥105
昇圧 DC-DC コンバータです。入力は 2.5V からですが、アプリケーションには事欠かないと思います。
位相補償が独特です。

・ジャンクのカメラ基板 @¥315
レンズがまともっぽかったので買ってみました。
コネクタ的にUSBカメラっぽいのですが、シルク印刷から 2002 年製造みたいなので、
解像度的に QVGA がやっとかな。がっくし。

今日のパーツ:CANタイプ赤色LED(型番不明)

ネタがない週は部品箱の中のパーツを火入れします。
今回は、プラスチックモールド以前のものとおぼしき、CANタイプ(TO-18? TO-5?)の赤色LEDです。

残念ながら型番は不明です。
「最初のLED」として有名なのは Monsanto の MV-1 ですが、このLEDはその MV-1 とほぼ同型の形状です。
ただし、ダイの形状が異なること、LED の輝度から 1970 年代以降に製造されたものと推測されます。
CANタイプの赤外線LEDやフォトトランジスタは工業用に現在でも製造されていますが、
CANタイプ赤色LEDはほとんど見かけません。

 
写真のように、現在手に入る「低輝度LED」と遜色ない、初期のLEDとしては比較的明るい輝度を持ちます。
(最初期のLEDの輝度は ucd のオーダのようです。)
もちろん、現在の基準からすれば 20mA 流しても「ぜんぜん明るくない」です。


Vf は 1.6V @10mA でした。まあ普通ですね。

BK1088 3波ラジオの試作

(14/06/09: 記事文体修正、ソースコード公開)
aitendo で売っている DSP ラジオ IC BK1088 を使ってラジオを試作してみました。

もっとも実際に製作した時期は半年ほど前ですが、以下で述べるように
若干納得いかない部分があったので
ウェブページの方では公開していなかったものです。
ブログを作ったので、こういうものも手軽に公開できるようになりました。

使用する IC モジュールは BK1088 で、MW(中波)、FM、SW(短波)、LW(長波) の 4 波が受信できることになっています。
日本においては LW を受信する機会はまずないと思いますので、LW 受信機能は使用せず
MW、FM、SW の 3 波ラジオにしています。

回路図は以下の通りです。MCU には AVR の ATMEGA328P を使用しています。

ソースコード

LCD にはいわゆる NOKIA3300 と呼ばれる、カラー STN 液晶を使用しました。
バックライトLED を直列接続から並列接続に改造をして、ローノイズの
チャージポンプでドライブしています。
もう aitendo の在庫がないようなので、入手は若干難しいかもしれません。
(このことも製作記事にしづらい理由のひとつではあります。)


上の写真のように 3 波ともちゃんと受信可能です。
緑色のバーは受信強度(RSSI)を示しています。
プリセット・オート・マニュアルの 3 種類の選局が可能です。

画面上に、受信周波数と同時に放送局名が見えると思います。
これ(液晶上に受信周波数・放送局名を表示)を実装することが
このラジオを自作した当初の目的でした。
本来はプリセットの放送局名などをスタンドアローンで設定できるべきなのですが、
設定 IF が面倒だったため、プログラム上にハードコーディングしています。

短波側には 2SK241 のプリアンプを使用して、感度の向上を図っています。
(BK1088 アプリケーションノートにも、外部アンプの使用が推奨されています。)


ユーザインタフェースは写真のように、4 ボタンのインタフェースです。
以前作った「高性能 LED テスタ」でも行ったように、ポータブル機器の製作では
このような配置のシンプルなインタフェースが気に入っています。

冒頭に述べた納得のいかない部分は、以下の点です。
・I2C 通信、LCD へのデータ転送で AM にノイズが乗る
・LCD モジュールの消費電流
・LCD が透過型である
・ケースへの組み込みが雑
筐体が小さいので、AM のノイズ対策が予想以上に難しい問題でした。
このため、当初の予定では液晶にもっと情報を表示したかったのですが、
MCU – モジュール間の通信頻度を最小限に抑えざるを得なくなりました。
また、消費電流削減のため LCD のバックライトをオフにすると、
LCD の表示が見えなくなってしまいます。
この点も、電池動作を前提とするポータブルラジオとしてはちょっと問題です。
いずれまた別の DSP ラジオを作ろうと思います。

今日のパーツ:5082-7340(hp)

ネタがない週は、パーツ箱の中の電子部品を火入れしようと思います。
今日は hp 製の数字表示 LED 5082-7340 です。


写真のようにセラミック基板上にドットマトリクス LED と駆動 IC が実装されています。
ちゃんと売っているところを見たことがないですが、けっこう高そうな LED です。


+5V の単電源と 4 bit の入力から、0-9, A-F の16 進数を直接表示できます。

ブレッドボードで動作確認してみましょう。

「4」のフォントがシブいですね。
7セグや16セグ LED で難しい大文字の「B」も、ドットマトリクスなので綺麗に表示できています。

・・・
さて、問題はデータシートのこの行です。

Icc(max)=170 mA @ Vcc=5.5V 数字1桁での値です。
消費電力がかなり大きいです。

実際のところ、電源装置の読みでも、

Icc=83 mA @ Vcc=5V という、表示器としてはかなり大きい消費電力です。