DTC143と2SC143

下の写真は、家電製品や電子パーツ屋でよく見かける SC-70 のトランジスタですね。
私の設計でもよく使用しています。

慣れていないと “C143” というマーキングから “2SC143” と誤認しがちですが、
これは ROHM の “DTC143” というデジタルトランジスタです。
(写真は DTC143TSA)

電子パーツ屋でもたまに混同して表示されているくらいありがちな間違いだと思います。

それでは 2SC143 は実在するのかということで、先日「本物」の “2SC143” を手に入れたので紹介します。

写真のように、TO-18 の CAN パッケージのトランジスタです。
#マーキングがないのでちょっと自信が持てませんが・・・


規格表によると、沖電気製、fT=450MHzで高周波増幅・スイッチング用途とのことです。
若い品番の割りになかなかの高性能です。
こっちの C143 はマニアックですね!

今日の買い物 2014/04/10

@秋葉原 税別価格
(電子部品)
・2SA854S x200 @¥2.5
SC-72 は実装しやすいので好きです
・TA7630P x2 @¥200
電子ボリュームIC
・フラットケーブル (50Px1, 40Px1) @¥50
・電解 16V10uF x10(日通工) @¥10
・チップ抵抗 15k 1608 x50 @¥1
・チップセラコン 10nF 50V 1608 x50 @¥2
・TC7W14F x13 @¥8
・TC7SZ08FU x26 @¥4
・TC7S32F x25 @¥4
・NJM12904V x13 @¥8
単電源 2回路 OPAMP
・3V 200mW Zener x25 @¥4
型番がカタログにない・・・

(そのほか)
・ステレオイヤホン x1 @¥100
・3D Web Camera DS-3DW300 BK x1 @¥300
昔書いたステレオグラフ-3D 変換プログラムを使って実験ができそう
自由雲台 x1 @¥500
こういう名前だったんですね

BASIC Stamp 1 は生きているか (2)

前回は 93LC56 が入手できず、BASIC プログラムを動作させることができませんでした。

そこで今回は、本末転倒な気もしますが、マイコンで EEPROM エミュレータを製作して BASIC Stamp を動かしてみよう思います。

93LC56 をエミュレートするマイコンとして 256 バイト以上の EEPROM を持つ品種を選択します。
今回は旧世代 AVR の AT90S4433 を使用しました。
このマイコンは外部発振器が必要な DIP 品で使い道に困っていたのでこの制作にうってつけです。

今回作った回路図を上図に示します。
PIC の発振回路には外部ロジックを動かすほどの力はないので、発振子は AVR 側で駆動します。
もうどちらが本体だかわかりません (笑)。
プログラム(バイナリ)もアップロードしておきます。ヒューズビットは BOD を有効にします。

AVR は PIC より4倍早いので、プログラムを工夫すればこの回路のように同一クロックで構成できます。
あまり融通の利かない SPI と外部割込みを使用するので、やや配線が多くなってしまいました。

動作確認として試しに BASIC Stamp Editor から TOGGLE.BS1 を実行してみます。

今度は EEPROM へのプログラムダウンロードが進みます!

 
デバッグターミナルにメッセージが表示され、LED が点滅しました。
(プログラムとしては RB0-RB4 に接続された LED をリングカウンタ的に点滅するというものです)
ひとまず表題の問い、インタプリタ IC は生きていたということで。


サンプルもいくつかあり、ヘルプも充実しているので、いくらか遊べそうな感じです。
10 年前に手にしていたらもっとおもしろかったかな。
エディタの作りは悪いです。
日本語環境で実行すると文字間隔がおかしくなり、文字の視認が難しいです。

そんな感じのBASIC Stampですが手元にあと6個あります。

使うあてはないので、もし欲しい方いればお譲りします。
詳しくは Web ページのほうの部品交換コーナーかメールにて。

BASIC Stamp 1 は生きているか (1)

BASIC Stamp は、教育用として開発された PIC 上で走る BASIC インタプリタです。
先日、BASIC Stamp 1 インタプリタ書き込み済み PIC (16C56) をいくつか手に入れました。

Parallax のページによると、どうもこの OEM 用チップのようです(1 つ $10!)。
しかしながらジャンクで手に入れたので、果たして IC が生きているか定かではありません。
せっかくなので、このページを使って動作確認を行いたいと思います。

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aitendo LM2596 DC-DCコンバータ(ミス品)の修正

先日、店頭限定で LM2596 使用のバック・コンバータ基板が販売されていました。
「配線ミスがあり修正が必要」とのことです。

というわけで、購入して回路図を起こしてみました。


上図が現物の回路図です。これではいけませんが、少しいじるだけで修正できそうです。


上図は修正後の回路図です。
抵抗1つと、位相補正用のキャパシタを1つ追加しました。
アプリケーションによっては、抵抗値を 1k 以上とするほうがいいかもしれません。

 
修理としては、1箇所のパターン・カットと CR の取り付けだけなので、非常に簡単です。
机の上にあった適当な部品を取り付けてみます。
とりあえず、1.5A 程度までのバック・コンバータとして実用になると思います。

ところで、基板上の多回転 VR ですが・・・
    
BARONS です。バロンス(笑) 
(参考:本物

他にも「BONENS」など、BOURNS のコピー品はたくさんあるようです。
もはや様式美ですが、いったい全部で何種類あるのでしょうか?

今日のパーツ:秋月電子の福袋(新春Ver.)

1月4日は初売りです。
さっそく秋葉原に行ったところ、秋月電子でジャンク袋が売られていました。
(自転車のチェーンが切れるトラブルもありましたが・・・)

東名電子から始まり、千石、マルツ、鈴商とジャンク袋は各店手に入れてきましたが
秋月ジャンク袋は今回でやっと手に入れることができました。
「お一人様いくつでも」とあるのですが、他の誰かが購入できなくなることを考えると
私には1つしか買えません。

5袋くらいから選べたので、経験則から内容量の体積の小さいものを選びました。
思惑通り IC が多く入っていたので、動作するかは二の次としても、
なかなか楽しめる内容です。

さしあたって、内容物をリスト化してみたので公開してみます。
以下の内容で¥1000 ですから、私としては大満足です。
(やっぱり大きい方にしとくべきだったかと、思わなくもありませんが・・・)
SRAM がいっぱいです。

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aitendo の謎AM/FMラジオ基板(AM/FM-RADIO1800) + 製作

先週付けの blog に書いたとおり、aitendo 実店舗で、謎の AM/FM ラジオ基板を発見しました。
この基板は aitendo の Web ページにはありません。

 
写真の通り、「AM/FM-RADIO1800」という名前の、ワンチップラジオ IC
LA1800 (SANYO)を使ったスタンダードなラジオ基板です。

一目見た瞬間、何かとてもすごい違和感を感じましたが、1 つ¥30 だったので
迷わず購入して帰りました。

さて、基板をまじまじと見つめていると・・・あれ、LA1800 って・・・


やっぱり(笑)!SDIP なんですよね。横幅も違うし。

違和感の正体もわかったところで、ラジオを組んでみましょう。
予想通り、この基板は 「AKIT-1800」と同じ回路です。
もっと言えば、1 年ほど前にパーツキットとして売られていたものですね。
当時「基板は後で発売」となっていながら、しばらく発売されなかったのは、
こういう理由だったんですね。

というわけで、家にあった適当なパーツで組んでみました。

写真の通り、LA1800 は無理やり配線しています。
また、手持ち部品の都合で、回路定数は若干変更しています。
AM/FM とも無調整で鳴りました。(FM アンテナは撮影後に配線)
回路図を見てのとおり、AM はストレートなので、選択度はそれなりです。


数年前、aitendo のアンケートで「作るのが難しいキットを作って欲しい」と書きました。
以来、0.65mm ピッチの半田付けを要求したり、問題箇所を自分で見つける必要があったりと
若干の知識と経験を必要とする商品が、いろいろしかも格安で販売されています。
中には「ちゃんと動かないキットだ」という人もいるでしょうが・・・
私としては作る楽しみがあって嬉しい限りです。

今日の買い物

@aitendo
今回から外税です!
-電池金具(単3) x10 ¥100
-電池金具(単4) x10 ¥100
この金具地味に手に入りにくいので、ありがたいです。

-スピーカユニット(4Ω 3W) x1 ¥295
ラジオ用にしよう。

-FMラジオ基板(LA1800用) x1 ¥30
これ、ウェブページにはない商品です。
基板の突っ込みどころに関しては、いずれ紹介するつもりです。

-STM32F103V マイコン基板 x1 ¥30
一見ちゃんとしてるけど、ちゃんと回路図どおりの基板なのかな?

-OLED HT16A102 (HOLTEK) x3 ¥90
詳細不明。ドライバ IC の評価品っぽい。
96×64 4bit モノクロ。OLED で31ピンはかなり多いですが・・・。

-HRS DF1BZ-6P-2.5DSA x100 ¥100
6pin 2.5mm ヘッダ(HRS DF1B シリーズ)。
ソケット:DF1B-6S-2.5R
都合のいいことに、千石にありますね。